気付いたら、そうなっていた
つい先日、SNSでカミングアウトさせていただきました。
昨年の秋から"鬱(うつ)"を患っていたと。
鬱病って精神科で言われたとき、正直に心の中でこう嘆きました。
"え?!また?! 嘘やろ
過去にも鬱になったことがあったのですが、症状はそこまで悪化せず、薬もほとんど飲みませんでした。
しかし、今回は薬を常に飲み続けていました。
何故?メンタルは前よりも強くなったはずなのに‥ 不思議でした。
気付いたときには遅かったです。
最初は仕事中に突然の頭痛、吐き気や異常な肩こりや身体中の節々の痛み。まるで、風邪や
季節の変わり目になる症状に似ていたので、
とりあえず風邪薬や頭痛薬で誤魔化していました。
しかし、よくなるどころか更に悪化の一途で、
気分の浮き沈みも激しく、これはまさか?!
と思い、市内の精神科に予約の電話をしたのですが既に予約満杯😞💦
そして、やっと1カ月後に初診で、診断されたのが鬱病でした。正確には再発し前回より更に悪化したといったところです😓
処方された薬にもデメリットがあり、先ほどの症状を緩和するかわりに異常な眠気に襲われます。というより、意識が吹っ飛びそうなくらいの強烈な眠気です。
同棲していたパートナーには黙っていましたが、時折会話の中で、"もしかしたら、また鬱かもね 笑😅"なんて、笑って誤魔化しながら、
試し話してみると、"それって気持ちの問題じゃない?いつまでもさ、落ち込んでたら前に進まないじゃん"と言われました。
これって鬱の人を追い込む最強のワードなんです。 気持ちの問題って。
実際、それで何とかできる場面を通り越してしまってるので、どうしようもない状況なんです。
僕の場合、カウンセリングを通してわかったことが、選手を辞めて目標を失ったこと、働きながらスポーツをすることへの周囲からの理解の無さ、など"生き甲斐"を失い、否定されたことに対してのストレスが原因でした。
自分自身でも気づかないうちに周りからの
理解や評価を異常なほど気にしていたんです。
死にたいと思ったことは何回もありました。
自分でもいつ行動を起こしてしまうのか、正直怖かったです。何が怖いかというと、死ぬことではなく、他人にいらぬ迷惑をかけてしまうことのほうが僕は怖かったです。
そんな僕を救ってくれたのが後輩達、練習仲間でした。彼らと走って、追い込んで、その苦しみや楽しさ、目標を共有することでなんとか
紛らすことができました。
鬱のもう一つの恐ろしさは家族やパートナーすら敵になってしまうことがあるということです。
特に田舎では鬱を恥だと思う人も多いです。
"心が弱いからそうなるんだ!"と。
辛いですよね😭でも、それが現実。鬱を理解してあげられる人というの実際に多くはないんです。僕のパートナーは最後まで気付きませんでした。
ですが、これを経験したことで、他に苦しんでいる人達への理解を深めることができました。
これは大変、貴重な経験です。
僕はこれから、この自身の病気とうまく付き合っていかなければなりません。
もしかした、負けてしまうかもしれない。
しかし、その最後の瞬間まで、生き甲斐を求めてこの命を繋いでいきたいと思います。
僕は人の役に立てたことがまだありません。
だからこそ、また死ぬわけにはいかないんです。